原価計算研究
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借入金利子を考慮した割増回収期間法 : 回収期間法の再検討
上總 康行
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2003 年 27 巻 2 号 p. 1-11

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抄録

日本企業では,投資経済計算のうち,回収期間法が好んで使われているが,この方法は,理論的には,正味現在価値法や内部利益率法などの割引キャッシュフロー法に劣るとされている。にもかかわらず,日本企業が回収期間法を選好するのは何故か。先行研究を踏まえた上で,その理由を明らかにする。結論として,銀行借入金の利子を考慮した割増回収期間法は,貨幣の時間価値を考慮した投資経済計算の1つであり,広義に解釈すれば,割引キャッシュフロー法の一種と言える。このため,日本企業は回収期間法を選好していた。

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© 2003 日本原価計算研究学会
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