Journal of Computer Chemistry, Japan
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研究論文
Wang-Landau法を用いたダイノルフィンA (1–17)の膜による α -ヘリックス形成の配座研究
中村 秀昭
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2016 年 15 巻 2 号 p. 41-47

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抄録

ダイノルフィンA (1–17)およびその変異体,R6W-DNYAは,細胞膜に貫入し,溶解および融合を引き起こすことが知られている.ペプチドと膜の相互作用によって,これらのペプチドの α ヘリックスの形成が促進される.膜による α ヘリックス形成を調べるために,Wang-Landau法を用いてエネルギー安定な α ヘリックス配座を系統的に求め,膜の疎水性環境に対応したシクロヘキサン溶媒中でそれらの配座の溶媒和自由エネルギーを評価する.その結果は,膜内にあるダイノルフィンA (1–17)とR6W-DNYAはGly3-Ile8とLeu12-Gln17の2つの領域で α ヘリックスの形成を示唆している.

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© 2016 日本コンピュータ化学会
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