Journal of Computer Chemistry, Japan
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技術論文
Microsoft Excelを用いたケモメトリクス計算(3)
-重回帰による定量法-
吉村 季織茂谷 明宏高柳 正夫
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2010 年 9 巻 2 号 p. 109-120

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抄録

近年、化学データを数学的・統計的手法により解析する「ケモメトリクス」が盛んに用いられるようになってきた。しかし、日本の大学の化学教育の場ではほとんど取り上げられていない。Microsoft Excel (Excel)を用いたケモメトリクス計算のシリーズ3回目として、重回帰による定量分析をExcelワークシート上で行う方法を開発した。ケモメトリクスによる解析がしばしば必要となる吸光スペクトルを想定して議論を進めるため、スペクトル生成用のワークシートを作成する。生成したスペクトルを用いて、Lambert-Beer則を応用した重回帰(LBA)および一般的な取り扱いの重回帰(MLR)による定量計算法をExcelワークシート上で行う。これら2つの方法について定量性能の比較を行い、LBAはスペクトルのノイズに対して、MLRは未知成分の存在に対して耐性があると示唆された。

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© 2010 日本コンピュータ化学会
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