Journal of Computer Chemistry, Japan
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天然有機化合物にもとづくNTG-活性辞書システムの開発
桂樹 哲雄金谷 重彦高橋 由雅
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論文ID: 2017-0049

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抄録

本研究では,天然有機化合物を対象とした,環系骨格構造とその関連する生理活性を相互に検索することができる辞書システムNTGdic/BOC (NTG dictionary for Bioactive Organic Compounds)を開発した.NTG (Non-Terminal vertex Graph)として表される環系骨格構造に注目し,天然有機化合物データベースKNApSAcK familyに収録されている51247件の化合物の化学構造式を対象に,単純グラフ,頂点重み付きグラフなど5種類の異なるグラフ表現を用いて,延べ57867件のNTGを抽出するとともに,既知の140種類の生理活性との関連付けを行った.これらの結果は関係データベース(関係辞書)としてシステムに実装した.NTGdic/BOCでは,構造エディタを用いて作画入力したクエリ化合物の化学構造式から,利用者が指定するグラフ表現レベルでのNTGを自動的に抽出し,NTG-活性辞書を用いて,関連する生理活性を参照することができる.一方,生理活性からNTG骨格構造を検索することや,各々のNTGの由来化合物を参照することもできる.また,類似構造(または類似NTG)検索も利用可能である.

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© 2018 日本コンピュータ化学会
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