主催: 電気関係学会九州支部連合会
匂いの感覚である嗅覚の研究は近年急速に進んでいる.また匂いは我々の日常生活の中に深く入り込んでおり,人々の匂いに対する関心は非常に高い.従来の匂いセンサでは匂い分子の特性をダイレクトに反映することができず,選択的に匂いを検出することはできない.匂いセンサを実現するためには匂い分子を選択的に吸着し認識する部位と,匂い分子の吸着を信号に変換するトランスデューサ機構が必要となる.本研究では匂い分子の吸着を信号に変換するトランスデューサの開発を目的とする.具体的には,分子ワイヤを用い,匂い分子の吸着による分子ワイヤの電気伝導特性の変化をトランスデューサとして利用する.