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YANG JIAHUI, ISHIHARA MAKIO
セッションID: 01-1A-01
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
近年,来日する外国人の増加に伴い,日本語の読解力の向上は重要な課題の一つとなっている.先行研究では,読書中の視線の動きを分析し,初学者や非母語話者は視線の逆行回数や停留回数が多い傾向にあることを明らかにしている.本稿では,日本語母語話者の文章読解時の停留点を色付けし,日本語学習者に提供する学習支援を検討する.色付けの有無による読解効率への影響を分析した結果,読解時間,サッカード,逆行および停留回数において,色付け有り文章を用いる場合,サッカード回数や逆行回数が有意に減少する効果が観察された.内容の理解度は,色付け有りで向上するが,有意な差は見られなかった.
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山下 義行, 米満 潔, 古賀 崇朗, 髙﨑 光浩, 堀 良彰
セッションID: 01-1A-02
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
著者らは学習管理システムMoodleに受験者の顔画像を撮影する機能を拡張実装し,替え玉受験を発見する研究を行っている.基盤技術としてニューラルネットモデルの転移学習による顔画像認識を用い,これまでに9万枚の画像から5件の替え玉受験を発見した.既報告ではツール/モデルとしてTensorFlow/Inception v3 を用いたが,本研究ではPyTorch/MobileNet v3 を用い,顔認識精度の大幅な向上を確認した.結果として替え玉受験の目視確認作業を既存の手法から50%削減できる試算を得た.
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八坂 亮祐, 柴山 佳奈, 春田 大河, 小田 まり子, 金井 政宏
セッションID: 01-1A-03
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
座位姿勢の良し悪しに関しては,これまで統一的定義がなく,また多くの場合,観察者の主観に基づいた姿勢評価が行われてきた.本研究では筆記試験成績と座位姿勢の関係性解明に向け,定量的な姿勢評価を行うことを目的とする.被験者52名に良い,悪い,自然 (各々が楽な姿勢)の3姿勢で筆記試験を受験してもらい,その姿を2方向から定点撮影した.MediaPipeを用いて動画から抽出した骨格情報により時系列座標データを取得し,姿勢評価指標の定義,姿勢評価を行った.指標値を用いた主成分分析の結果,多くの被験者では良い姿勢と悪い姿勢を明確に区分でき,本評価システムを用いることで定量的かつ適切な姿勢評価が可能なことが示唆された.
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小川 智也, 岡村 耕二
セッションID: 01-1A-04
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
学習者が多種多様な学習教材にアクセスすることが可能となった昨今,学習者のニーズを満たす教材を適切な順序で提供することは,学習者志向のカリキュラム設計に向けた重要な要素である.学習者属性の制約を満たすよう選択された教材の並び,すなわち適切な学習経路を計画する手法に関する研究は数多く行われているが,計画した学習経路の正当性評価を目的とした研究は行われていない.そこで本研究では,学習経路の正当性を評価する手法の開発を目的に,九州大学生を対象にアンケート調査を実施した.回答データにクラスター分析を適用することで学習者属性の可視化を実現し,各属性に適した学習経路についてその評価方法も含めた考察を行った.
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宮本 和典, 中村 由美
セッションID: 01-1A-05
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
人材不足など地域の抱える課題の解決策を考えるために、学生を主としたグループ活動を行った。参加者が、各々の視点やアイデアを共有することで新たな解決策が生み出される一方、持続可能性という観点からは、問題解決に向けたビジネスモデルや実装可能な方策とすべきである。より持続可能な解決策を導き出すために、ゲーミフィケーション教材の活用が有効である。カードゲームを用いた、「地域の課題解決」をテーマとするワークショップの実践を通じて、リソース制約下での意思決定活動・リソースの活用法・チームワークの重要性などの、より現実に沿った条件下での活動が可能となる。そこで得られた、参加者の活動後の気づきについて発表する。
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佐藤 梨都子, 宮本 和典
セッションID: 01-1A-06
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
科学技術発展のためには、高度に専門的な業務に従事可能な研究能力と豊かな学識を備えた人材が必要であるが、日本では後期博士課程に進学し研究者を目指す学生は少ない。主な理由の一つに、博士号取得後のキャリアパスの不透明さが挙げられている。高等教育は人生の通過点であり、生涯を通したキャリア形成が博士人材に必要である。しかし、どのような支援が効果的なのかについて、博士学生を対象にした研究は少ない。現在、博士人材を支援する様々な取り組みが実施されている。本講演では、発信されている情報をもとに、政策が目指す支援の方向性と取り組みについて、キャリア形成に着目した分析結果を報告する。
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神尾 知希, 福本 尚生, 伊藤 秀昭
セッションID: 01-1A-07
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
誘導電動機などの電気機器の学習は,電気理論や電磁気現象を理解する上で,重要な役割を担っている。しかし,学生が理解するには難しい内容となっている。そこで,我々は,Webブラウザで利用可能な模擬誘導電動機遠隔実験システムの開発を行ってきた。本システムでは,遠隔で実機を操作することに重点を置いていたため,ログインや学習状況の管理をテキストデータだけで管理していた。実運用や教育効果の向上を目指すためには,セキュリティ面や頑健性が求められるため,データベースを利用することにした。システムは,Node.jsを用いたJavaScriptで記述しているため,PHP,CSS,JavaScriptを用いてMySQLを操作し,ユーザ情報や学習履歴等のデータを管理できるようにした。
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坂田 勇斗, 福本 尚生, 伊藤 秀昭
セッションID: 01-1A-08
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
太陽光発電は気象条件などによって発電量が変動するため,適切に制御する必要がある。そこで,我々は,太陽光発電を模擬した遠隔実験システムの開発を行っている。これまでに,太陽電池の光量を変化させ,それに応じたMPPT制御の模擬実験を可能としている。本研究では,太陽光発電の充放電制御を模擬学習できる遠隔実験システムを開発した。このシステムでは,電気二重層キャパシタを用いて蓄電システムを模擬しており,短時間で充放電できるようにした。学習者は,光量や負荷のパラメータを変え,その時の充放電制御の様子を実験を通して観察することで学習できる。
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石橋 尚樹, 山本 吉朗, 篠原 篤志
セッションID: 02-1A-01
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
三相3線入力三相4線出力マトリックスコンバータ(以下,3×4MC)は三相不平衡電圧を出力できる。本研究室では,3×4MCを用いた総合電力潮流制御装置(以下,UPFC)の実現を目指している。3×4MC方式UPFCを実現するためには,入力側と出力側の電力制御が必要であり,現在は,入力側の電力を制御するために,3×4MCの入力力率制御についての検討を行っているが,入力力率角指令を増加(入力力率を低下)させていくと,入力電流にひずみが発生する。本稿では,色々な入力力率角指令においてPWMパターンの解析を行い,入力電流にひずみが発生する過程を明らかにしたので報告する。
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牧 大夢, 山本 吉朗, 篠原 篤志
セッションID: 02-1A-02
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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送電線への落雷が主な原因で発生する瞬時電圧低下は,負荷側の精密機器やコンピュータシステムの誤動作あるいは停止の原因となる。この対策として瞬時電圧低下補償装置が用いられ,補償電圧生成用のインバータ部には通常,3レグインバータが用いられる。本研究室では,不平衡電圧変動の補償を可能にするために,3レグインバータの代わりに4レグインバータを採用している。本稿では,4レグインバータにおいて,デッドタイムに起因して発生する出力電圧誤差の補償法について,シミュレーションによる検討を行ったので報告する。
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楠 晋太朗, 根葉 保彦
セッションID: 02-1A-03
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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並列接続した2台のインバータで二相電流を出力して誘導機を駆動するデュアル電流形インバータは,π/2の位相差を設けたPWMパターンで動作し,各インバータが誘導機のトルク電流成分と励磁電流成分を出力する。本稿では,誘導機パラメータおよびフィルタコンデンサを考慮して,二相PWMパターンの位相角に対する特性を検討したので,実験結果を報告する。
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大道 哲二, 浜崎 真一
セッションID: 02-1A-04
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
1アームあたり3レベルの電位を出力できるT型NPCインバータを回転機制御に適用する検討を行っている。意図しないインバータの出力電圧歪みは回転機制御に大きな影響を与える。3レベルインバータは2レベルインバータと異なり、変調率0近傍においてデッドタイムの影響によりゲートパルスが消滅する課題がある。このことから、特に低速域では大きな電流歪みを生じる。本報告ではT型NPCインバータのゲートオン時間が極めて短い期間のゲート信号論理回路の構成を詳細に述べ、出力電圧歪みを低減する一変調方法を述べる。さらにコモンモード変調率を重畳する中性点電位バランス制御と出力電圧歪みの関係も考察し報告する。
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溝口 裕之, 古栫 雅裕, 上原 明恵, 高橋 弘, 千住 智信
セッションID: 02-1A-05
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
電力系統は再生可能エネルギーの割合が増加するにつれて、電力系統の安定性が低下します。Grid-Formingインバータは電力の品質と系統の安定性を維持するため慣性や同期化力を持つことで系統全体の安定性を向上させることができる。しかし、Grid- Formingインバータは電力系統の擾乱により引き起こされる過電流に脆弱であり、この過電流を抑制する手法の検討が重要である。そこで、本研究では故障時における過電流抑制手法を提案し、提案手法の有効性をシミュレーションにより検証する。
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前田 響平, 山本 吉朗, 篠原 篤志
セッションID: 02-1A-06
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
本研究室では,整流器ーインバータシステムに比べ小形,高効率,長寿命である単相マトリックスコンバータを用いた単相瞬時電圧変動補償装置を提案している。これまで,非線形負荷接続時に①奇数次繰り返し制御,②プラグイン形繰り返し制御,③プラグイン形奇数次繰り返し制御,④繰り返し制御+補償電圧指令フィードフォワード制御,⑤奇数次繰り返し制御+補償電圧指令フィードフォワード制御を適用し,電圧低下時の過渡応答を比較した。本稿では新たに電圧上昇時の過渡応答を考慮し,電圧低下時の結果も含めて,⑤奇数次繰り返し制御+補償電圧指令フィードフォワード制御が過渡応答改善に最も効果があることを明らかにしたので報告する。
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井手上 竜也, 山本 吉朗, 篠原 篤志, 小林 史憲
セッションID: 02-1A-07
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
本研究室では,バッテリと電気二重層キャパシタ(EDLC)を直列に接続した電源を持ち,昇圧チョッパによりDCリンク電圧を制御可能なPMモータ駆動システムについて,その高効率化に関する研究を行っている。本稿ではPMモータ駆動システムの損失計算に先立ち,インバータ部の損失計算を行った。まず,インバータにRL負荷を接続し,オープンループで動作させた場合のインバータ部の損失について,シミュレーション結果,数式による計算結果,実験結果の比較を行い,シミュレーションの精度について確認した。さらに,インバータのみでPMモータを駆動した場合のインバータ部の損失について,シミュレーション結果と実験結果の比較を行ったので報告する。
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片岡 浩輝, 楢本 湧樹, 佐々 滉太, 笹山 瑛由, 吉田 敬
セッションID: 03-1A-01
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
現在、資源問題や環境問題によりエネルギーの化石燃料の割合を減らし、電力化割合を増やすことが不可欠である。特に、電気推進航空機の実用化が注目されている。航空機用モータには高い出力密度が求められるため、固定子巻線に無損失で銅線の100倍程度の電流を流せる超伝導線材を用いた超伝導モータに期待されている。これまで、超伝導円筒導体型誘導モータにおいて最適設計を行い、回転子導体の温度上昇を耐熱温度以下に抑えつつ、出力密度10.4kW/kgを達成できることを確認した。本研究では、かご型回転子を用いた超伝導誘導モータにおいて最適設計と熱解析を行い、円筒導体型との比較検討の予定である。
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楢本 湧樹, 片岡 浩輝, 佐々 滉太, 吉田 敬
セッションID: 03-1A-02
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
現在,航空業界ではCO2排出量削減の要請から電気推進航空機の実用化が注目されており,高出力密度化が可能な超伝導モータが期待されている.また, 簡単な構造と安定した特性から本研究では誘導モータに着目した.一般に常伝導モータでは発生させた磁束を強めるために多くの鉄心が使用される. しかし, 超伝導モータでは高磁界を容易に発生させることが可能なため、鉄心の量は少なくなり, コイルエンドで発生する磁束の多くが空気中に漏れ出てしまう. そこで本研究では超伝導誘導モータの出力密度の回転子積厚依存性の調査を行い、コイルの全長425 mm に対し回転子積厚450 mmまでは回転子積厚の増加に伴い出力密度が増加することが確認できた.
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吉田 景, 佐々 滉太, 吉田 敬
セッションID: 03-1A-03
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
人や物の効率的な移動を可能とする「空飛ぶクルマ」が次世代エアモビリティとして注目されている。空飛ぶクルマは航続距離やペイロードに課題があり、これらを解決するために固定翼を有する機体の開発が進んでいる。そこで、さらなる航続距離とペイロードの改善を目指し、外部からリニアモータを用いて機体を滑走・離陸させる方式を考案した。本研究では、二次元有限要素法を用いて機体を滑走・離陸させるための超伝導リニア同期モータの設計・解析を行い、コイルの電流・巻き数・スロットサイズの検討を行った。また、固定子と可動子のサイズ・垂直力・消費電力の観点で永久磁石配列リニア同期モータと比較し、超伝導化による優位性を示した。
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横山 空羅, 佐々 滉太, 吉田 敬
セッションID: 03-1A-04
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
半導体製造工程において用いられる半導体露光装置はウエハステージが露光光源に対して相対的に移動することにより走査状に露光が実行される。先行研究ではこのウエハステージの動力として加速度100Gで動作する永久磁石リニア同期モータ(PMLSM)の設計を行った。しかし、現行モデルのPMLSMは推力リップル率が高く、精密な位置決め精度が求められる半導体露光装置内ウエハステージへの使用には推力安定性の向上が必要不可欠である。本研究では、現行モデルのポールピッチを変化させることで推力リップル率が低減可能であることを示し、オープンループ制御した場合の位置決め精度について検証した。
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葉山 清輝, 入江 博樹, 岡崎 祥明, 尾崎 彰則
セッションID: 03-1A-08
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
水産養殖業においては、水質の保全や水中の環境モニタリングが重要である。例えばクルマエビの養殖池では,水面攪拌型の曝気循環装置が常時稼働しているため,局所的に強い水流がある。本研究では曝気循環装置の水流に逆らって航行できる新しい構造の水上ドローンを考案したので報告する。船体の中心から対称な3方向に対して垂直に配置した3つの水中スラスターの推力を合成して全方向移動を可能にする。更に高速な航行を行うために、3スラスターを偏向可能にした。現在はラジオコントロールによる遠隔操縦でワンボードマイコンを介したベクトル計算により3スラスター向きと推力に変換して自在に航行できる水上ドローンを製作することができた。
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下村 祐生, 西嶋 仁浩, 福井 創太
セッションID: 03-1A-09
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
ドローンを無人で運用するには課題がある。その一つが充電である。飛行時間が20分と短く、そのたびにバッテリーを交換しなければならない。この手間を減らすためには、ワイヤレス充電が有効である。しかし、ワイヤレス充電には位置ずれが生じると充電効率が低下し、またコイルとの接地面に障害物があるとコイル間の距離が離れてしまい、電力伝送がうまくいかないという課題がある。本研究では、これらの問題を解決するためにドーム型の充電ポートとコイルを開発した。ドーム型にすることで位置ずれはほぼ発生しなくなり、障害物は滑り落とすことで除去できる。試作機による検討の結果、Qi規格に則ったドローンへの充電が実現できたので報告する。
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木村 怜生菜, 坂本 眞人, 内田 保雄
セッションID: 06-1A-01
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
フラ衣装は手作りが多く高価なため、本研究では最終的な衣装を視覚化するための3DCGを用いたコンピュータ支援設計(CAD)システムの開発を目指している。このCADシステムには、次の4つの機能が含まれる:1) 11の身体測定に基づいて3DCGのボディモデルを生成する機能、2) 直感的にパウスカートの色を変更する機能、3) ボタンクリックでスカートのパターンを変更する機能、4) 身体測定に基づいてスカートの長さを推薦しシミュレートする機能。これにより、ユーザーは好みのスカートを見つけることができ、練習用Tシャツの色とパターン、および背景を選択することも可能である。
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井手 理智, 坂本 眞人, 内田 保雄
セッションID: 06-1A-02
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
2017年から、地域の発展と、地域住民や地域内外の子どもたちの思い出づくりを目的として、地元の矢久度神社にて神話にまつわる祭事が開催されるようになった。そこで、参拝者や参加者に神話を理解して頂き、祭事の運営のサポートを目的とするARアプリケーションの開発を行ってきた。本論文では、昨年12月に矢久度神社の祭事に試験導入した神話と祭事の関連性を紹介するARアプリケーションの概要と、祭事の主催者や参加者からの評価を発表し、現在取り組んでいる今年12月の祭事本番に向けたアプリケーションの機能拡張の現状及び、実験内容を発表する。
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石丸 巧巳, 坂本 眞人, 内田 保雄
セッションID: 06-1A-03
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
仮想オブジェクトを物理オブジェクトに置き換える'ハプティクス'という技術を、日常生活の周りに存在するものを利用して実現し、昨今話題になっている複合現実上で置換することを目指し、その問題点と必要となる技術について考察した。目的は今回はペットの再現を目指し、様々な要因でペットが飼えない人でもペットを飼ったように感じるようにすることである。今回わかった問題として、一番大きなものは、現実空間と仮想オブジェクトの重なりなどによる矛盾であった。これには、画像認識やAIなどで、現実のオブジェクトに適応した仮想オブジェクトを自動で置くことが必要となることがわかった。
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別府 雅敏, 坂本 眞人, 内田 保雄
セッションID: 06-1A-04
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
近年、VR技術は災害救助など様々な場面での活用が期待されている。特にVR視点から操作されるドローンは、災害救助や災害被害状況の把握において活躍が期待されている。しかし、その中でもVR体験中のユーザーの視点に着目し、視点変更による効果を研究した例は少ない。そこで本研究では、VR体験中のユーザーの視点に着目する。同じ内容で視点の異なる3つのVRゲーム(一人称視点、三人称視点、視点切り替え視点)を作成し、VR体験後のクリア時間やアンケート回答を比較することで、視点の違いがVR体験に与える影響を検証した。
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押川 優, 坂本 眞人, 内田 保雄
セッションID: 06-1A-05
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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ギターは数ある楽器の中でも特に人気のある楽器の一つである。しかし、習得が非常に難しく、ギターを始めた入門者のうち90%は半年以内にギターをあきらめるというデータもある。そこで、本研究では画像処理とMediaPipeを用いたギター演奏支援映像を試作した。この支援映像を用いれば、ギターの指導者がいなくてもギターの習熟度を評価し、模範演奏との違いを可視化することができる。結果としては、本映像の機能や必要性について被検者から肯定的な評価が多かった。その反面、映像上に表示するモデルの手の精度が低く、様々な不具合も露呈した。この対策としてはいろいろ考えられるが、今後の課題としたい。
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濵砂 桜太, 児玉 尚, 坂本 眞人, 内田 保雄
セッションID: 06-1A-06
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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日本での交通事故は、警察庁が2021年2月に発表した「交通事故の発生状況等について」によると、時速60キロ以上で発生した死亡事故の98%以上が、規制速度超過であることが分かっている。このような背景から、本論文では、プロジェクションマッピングにより路面標示を投影し、スピードを出し過ぎてしまう道路での車の速度を抑制することを目標として基礎的研究を行った。ここで、プロジェクションマッピングとは、プロジェクターを用いて立体物に映像を投影する表現技法のひとつのことである。また、本研究では、立体に見える路面標示であるイメージハンプを用いる。これは、視覚的な錯覚により速度を抑止させるものである。
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橋田 颯太, 丸田 英徳
セッションID: 06-1A-08
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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煙画像認識において、煙の生成モデルを用いることができれば、機械学習などと組み合わせることで高精度化が可能となる。一方、煙はその形状が不定形であり、内在するモデルがどのようなものであるかを物理的に記述するのが難しく、生成モデルを構築するためには、この煙がどのようなモデルで記述するかが重要となる。そこで、本研究では、煙のモデルを記述する際に必要となる変数の次元に注目し、煙のフラクタル次元の時間的な変動の特性について検討を行ったので報告する。
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岩永 陽斗, 丸田 英徳
セッションID: 06-1A-09
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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煙画像認識において、煙画像のモデルがあれば、機械学習などと組み合わせる時に有効に用いることが出来るが、煙を表現するモデリングは通常の物体のモデリングに比べ、形状の不定性や透過性により難しい課題となる。そこで、本研究では、煙画像の時系列データに対して、自己符号化器を用いた潜在変数表現によるモデリングを行う。自己符号化器による時系列予測により、煙画像列のダイナミクスモデルの構築し、その結果から、煙画像列の潜在変数の次元推定について検討を行ったので報告する。
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王 一清, 桝冨 直人, 葉 聖鴻, 貝出 凌汰, 三上 裕也, 上田 悠太, 加藤 和利
セッションID: 07-1A-01
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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私たちはレーザ光をフォトミキシングしてテラヘルツ(THz)波を発生する研究に取り組んでいる。波長可変レーザを光源として用いることにより、THz波周波数連続変調(THz-FMCW)レーダーが可能であることに注目している。今回、高速波長可変レーザを用いてTHz-FMCW周波数源の高速化を評価した。高速THz-FMCWレーダーを用いることで、リアルタイムで同期した距離と速度の測定が可能となり、しかも従来より測距範囲が広く、高精度化が可能であることを確認した。この技術は自動車業界で、盲点検知、自動巡航制御、駐車支援などに利用できると期待される。
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李 元浩, Ali Kevin Manuel, 銭 程遠, 陳 智輝, 三上 裕也, 加藤 和利
セッションID: 07-1A-02
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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二光波からテラヘルツ波を生成するフォトミキサである単一走行キャリアフォトダイオード(UTC-PD)の性能限界がを克服するため、我々は真空ギャップに電子を走行させる真空走行キャリアフォトダイオードを研究している。真空走行キャリアフォトダイオードでは電子放出効率の高いGaN系半導体を使うことから、GaN系半導体を用いてフォトミキシングを行うためには光子エネルギーの高い青色レーザ光が必要である。本研究は、二つの青色レーザの出力を合波しテラヘルツ周波数の差を持つ異なる波長の二光波を観測した。
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楊 東東, 紙浦 欣輝, 土居 諒, 岩本 真治, 三上 裕也, 加藤 和利
セッションID: 07-1A-03
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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近年、6Gの実現に向けて超高速大容量無線通信が必要とされている。これを実現する手段として期待されているテラヘルツ波は、周波数が高く、広い帯域幅を用いることができるため、100 Gbit/s級の無線通信が可能となる。我々は単一走行キャリアフォトダイオード(UTC-PD)を用いたフォトミキシングによりテラヘルツ波を生成している。しかしUTC-PDは周波数特性に個体差があることが多かった。そこで、新たに導波管コンバイナを用いて、周波数特性の異なるUTC-PDを組み合わせることで周波数特性の平坦化、帯域幅の拡張を試みたので報告する。
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陳 智輝, 銭 程遠, Ali Kevin Manuel, 李 元浩, 三上 裕也, 加藤 和利
セッションID: 07-1A-04
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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我々は0.3THz~0.6THzのテラヘルツ波を用いた高速無線通信開発の実現に向け、真空走行キャリアフォトダイオード(VTC-PD)の研究を行っている。VTC-PDの出力は光入射条件に大きく依存する。本研究では、VTC-PDにおける光電流発生の原理を明らかにし、光入射条件が光電流出力に与える影響を実験的に検証するため、上面光入射および裏面光入射の両方から実験を行い、I-V特性、光照射時間依存性、光入射位置依存性(縦方向および横方向)、内径依存性(Φ20μm、Φ12μm、Φ8μm)を測定した。今回、光入射条件の影響および内径サイズ依存性の初期的な評価結果について報告する。
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岩下 大倭, 加来 昌典, 甲藤 正人, 植野 琴美, 牧野 由, 森本 崇, 森永 高広, 森 隆博
セッションID: 07-1A-05
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
液晶ポリマー(LCP)は、耐熱性や絶縁性に優れているため、高周波対応機器のフレキシブル基板等に使用されている。基板材として用いる場合、LCPが疎水性であることから成膜する際に接着剤が必要となり、高速通信を実現しにくい。この課題の解決方法としてLCPの表面改質による親水化が考えられる。本実験では、LCPの表面に波長265、280、310 nmの深紫外LED光を照射し親水化を試みた。その結果、3波長ともに接触角が減少し、より短波長の光を用いた方が接触角が低下することが確認された。またX線光電子分光装置を用いてLCPの表面分析を行ったところ、親水基であるカルボキシ基が生成されていることがわかった。
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ファウラー 葉菜, 西村 知紘, 中村 晃輔, 文仙 正俊
セッションID: 07-1A-06
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
地質学研究において必要不可欠な岩石薄片試料の作製には、偏光顕微鏡下での鉱物の色の観察により厚さを判定し、手研磨にて調整する熟練技術が必要である。しかしながら、国内外で専門技術者が減少しており、技術伝承が困難になりつつある。そのため、薄片作製を自動化することが必要とされ、多層構造を持つ薄片の目視に頼らない厚さ計測も課題のひとつとなっている。そこで本研究では、白色干渉法を用いた多層厚さ計測の自動化を目的とする。基礎的な実験の結果、スライドガラス間に空気層を持つ3層多層物体の各層の厚さ計測に成功した。この結果は、本手法が岩石薄片試料の多層厚さ計測の自動化に応用可能であることを示している。
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古場 雅大, 小窪 陸斗, 室 京佑, 菊地 俊文, 東畠 三洋, 池上 浩, 中村 大輔
セッションID: 07-1A-07
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
レーザ溶接では欠陥や酸化を抑制し安定した溶接を実現するためにアシストガスが用いられるが、本研究ではガルバノスキャナを用いた広域溶接領域用のガス吹付けと吸引機構を有する新規ガスノズルを開発した。レーザーヘッドと溶接対象の間に設置するガスノズルの設置位置に対するガス流の変化について3次元流体シミュレーションを用いて評価した。さらに、金属表面のビードオン溶接におけるガス流の影響について調査し、表面酸化に違いがあることを確認した。
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山本 啓太, 渡邉 俊夫, 永山 務, 福島 誠治
セッションID: 07-1A-08
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
光導波路型の1入力多出力光スイッチとして、アレイ導波路型光スイッチがある。本光スイッチでは、入力スラブ光導波路によって各アレイ光導波路に分配された入力光は、出力スラブ光導波路内で回折し、互いに干渉して強め合い、特定の角度の出力光導波路から出力される。従来のアレイ導波路型光スイッチは、出力スラブ光導波路の出力端において、メインローブの両側に生じる1次回折光までの範囲にしか出力光導波路を配置できないという課題があった。本研究では、出力スラブ光導波路との接続部においてアレイ光導波路を不等間隔に配置することで、1次回折光を抑制し、光スイッチのクロストークを低減できることをシミュレーションにより示す。
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邪答院 優斗, 入江 智和
セッションID: 08-1A-01
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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近年の公衆無線LANの普及は,様々な状況でのネットワーク利用を可能にした.一方これに伴い,世間ではネットワーク利用時のセキュリティ意識が高まっている.無線LANでは,クライアントアイソレーション機能によりユーザ同士の通信を禁止しプライバシーを確保する場合がある.しかし,当該機能はIPv6アドレス重複が発生する原因となる恐れがある.その対策として,アドレス重複を許容し,NATにより通信を識別する方式を過去に提案しているが,IPsecとNATは共存できない.本稿では,暗号化通信に先立つ鍵交換を利用し,宛先IPアドレスを基にIPsec通信を識別する方式を提案する.提案方式について簡易なネットワークを構築し概念実証を行い,実現性を確認した.
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有薗 諭志, 入江 智和
セッションID: 08-1A-02
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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高い機密性を誇るIEEE802.1x認証は有線無線どちらも利用が可能である.無線環境では認証に成功するとクライアントと認証機器間の通信が暗号化される一方,有線環境では暗号化を行わないためMACアドレスを基に認証が済んでいるか否かを判断する実装が多いように見受けられる.本研究では初めに,クライアントがL2スイッチへ有線接続をした際,1x認証を基にクライアントへVLANを割り当てる環境を構築した.同スイッチに接続した攻撃者がMACアドレスの偽装によって認証回避できることを実証するとともに,偽装に使うMACアドレスの持ち主からの秘匿化をARPスプーフィングで実現できる可能性を検証した.また,これらの対策手法について検討する.
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泉本 侑哉, 谷口 義明
セッションID: 08-1A-03
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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本研究では無線LAN環境において取得できるチャネル状態情報(CSI)を用いて,機器位置認識が可能かどうかを検証するための基礎実験評価を行った.機器位置の認識の評価実験として,室内に設定した位置ごとに計測用PCとESP32端末の間で無線LAN通信を行い,取得したCSIから機器位置を認識可能であるかどうかを検証した.
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今西 勇翔, 谷口 義明, 大谷 雅之, 阿部 孝司, 波部 斉, 井口 信和
セッションID: 08-1A-04
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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近年農業の衰退によりスマート農業の推進が積極的に取り組まれており、それに伴う地方インフラの整備が行われている。その中でIEEE802.11ah規格であるWi-Fi Halowがこれからの農場インフラに大きな影響を与えると期待されている。そこで本研究では、Wi-Fi Halowを用いたセンサネットワークに対して、様々なロケーションで通信した際の遅延・収集率・連続受信適正・パケットロスを簡易装置を用いた実験により調査することで実用性に足るかを検証した。
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水町 竜也, 森 慎太郎, 太郎丸 眞
セッションID: 08-1A-05
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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近年、我が国の農業においては、労働力不足、技術の継承者が必要、食料自給率の低下が課題となっている。本研究ではそれらを解決するためのIoTデバイスを実装し、スマート農業を実現させることを目標とする。本稿では定期的にカメラ撮影し、それをクラウドで共有するためのデバイスを試作し、研究室でテスト運用した結果を示す。
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鬼塚 真寿, 松元 隆博, 大平 康旦, 鳥井 秀幸, 井田 悠太
セッションID: 08-1A-06
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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本稿では,2次元ZCZ系列を用いた回転角度変調を用いた情報ハイディング手法を提案する.この手法は,2次元ZCZ系列の回転角度に対するシフト0における非周期自己相関特性が鋭いことを利用し,情報によって回転させた系列を,2次元ウェーブレット変換によりJPEG等の画像圧縮に影響のない箇所に埋め込む.この回転角度の刻みを増やすことにより,埋め込み情報量の増加が期待できる.ここでは検出時に原画像を有する原画像参照型と,有さない原画像非参照型の2通りについて検出率の評価を行い,その有効性を明らかにする.
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窪田 直樹, 松元 隆博, 大平 康旦, 鳥井 秀幸, 井田 悠太
セッションID: 08-1A-07
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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光無線通信において,シンプルに多元接続する方式として強度変調/直接検波(IM/DD) による光CDMA(光符号分割多元接続)方式がある.この方式に適した拡散系列として,非負値で2値の要素 をもつ光ZCZ系列が提案されている.この系列は1と0の要素からなる2値系列と1と-1の要素からなる2相系列の対からなる系列で,送信側に2値系列を用いれば光のオンとオフに対応させて送信することが出来る.システム実現を考えれば,零相関区間のサイズを任意に選べることが望ましいが,これまで偶数サイズの系列しか生成出来なかった.そこで本研究ではこれまで生成できなかった零相関区間が3と7の光ZCZ系列の生成法を提案する.
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堀川 哲正, 山下 燿梨, 山之口 一真, 福島 誠治
セッションID: 08-1A-08
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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低コストと短期間開発の利点から近年、小型衛星は注目を集めている。我々は2024年2月に模擬人工衛星3号機の打ち上げ実験を行った。衛星3号機では搭載可能な寸法と重量の制約の中で高利得な逆F型アンテナを採用した。 本発表では、小型ロケットに搭載した模擬人工衛星の衛星局アンテナの開発を報告する。アンテナ設計では、数値計算によりアンテナの高さと長さを求めた。製作時に給電点接続位置の小さなずれが顕著な整合状態変化をもたらすことが分かった。そのためアンテナの反射係数を実時間計測し、整合の取れた位置で接着する手法を考案した。本発表ではアンテナの設計・製作、反射係数スペクトル、受信電力の時間推移などについて述べる。
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松田 吉隆, 杉 剛直, 後藤 聡, 森崎 敬史, 安永 健, 池上 康之, 江頭 成人
セッションID: 08-1A-09
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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海洋温度差発電(OTEC)では,海洋表層の温海水と深層の冷海水の温度差を用いて発電を行う.その発電には,温海水と冷海水の温度差が20℃以上必要とされているが,その条件を常に満たす場所としては,赤道付近の海洋上や僻地が想定される.そのような場所に設置されるOTECプラントにおいては,オペレータの駐在は困難と考えられることから,遠隔地からプラントを監視・操作するシステムが必要となる.本研究では,ハイブリッドサイクルを用いたOTECプラントの遠隔操作システムを開発する.システムの有効性を,先行研究で開発された発電量制御シミュレーションプログラムを用いた遠隔操作実験によって確認した.
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桑原 悠輔, 福島 誠治, 渡邉 俊夫, 永山 務
セッションID: 09-1A-01
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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本研究の目的は、ニューラルネットワーク(NN)を用いた手書き文字認識において、周波数領域を利用するフーリエ変換の効果を評価することである。従来の研究において、手書き文字認識では空間領域が重要とされ、周波数領域を用いるフーリエ変換はあまりポピュラーではない。本研究では、手書き文字データセットのフーリエ変換結果をNNに入力し、その認識精度を評価した。具体的には、フーリエ変換有無の両方のデータセットに対して、NN演算後の認識精度を比較し、誤認識の結果からフーリエ変換の効果を詳細に調査した。フーリエ変換が手書き文字認識に与える影響を評価し、NNの性能向上に寄与する可能性を確認した。
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森山 英明, 山内 利宏, 佐藤 将也, 谷口 秀夫
セッションID: 09-1A-02
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
計算機内で管理する機密情報の外部への拡散を検知し,拡散経路を解析する手法として,KVMを用いた機密情報の拡散追跡機能が実現されている.この機能では,VMMにカーネルモジュールとして実現する拡散追跡機能より,VM上で機密情報を外部へ拡散する可能性のあるプロセスとファイルを検知し,ログとして情報を出力する.一方で,利用者により管理対象プロセスやファイルを動的に把握し,管理対象の追加と削除を行うことができれば,より効率的な管理が可能になると考えられる.本稿では,procファイルシステムを用いて,管理対象を動的に追加,削除する手法について検討した結果を述べる.
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待鳥 佑翔, 森山 英明
セッションID: 09-1A-03
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
フリー
近年,IoT(Internet of Things)機器の普及に伴い,IoT機器を標的としたマルウェアの被害が増加している.IoT機器の特徴として,機器のハードウェア性能が低く,既存のセキュリティ対策ソフトウェアの動作が困難であることがあげられる.また,Miraiに代表されるボットネットマルウェアや,その亜種が多数確認されており,これらのIoT機器において脅威となっている.本稿では,ボットネットマルウェアに着目した動作解析と振る舞いを考慮した検知手法について検討した結果を述べる.
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有留 直希, 片山 徹郎
セッションID: 09-1A-04
発行日: 2024/09/19
公開日: 2024/12/02
会議録・要旨集
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Webページのレイアウト不具合の検出手法として、画像ベースの視覚的回帰テストが存在する。しかし、画像ベースの視覚的回帰テストには、HTMLコードに基づかない意図しないレイアウトの差分のみの発見に時間がかかるという課題が存在する。そこで本研究では、Webページのレイアウト不具合箇所を検出する手法を提案する。提案手法は、変更前後のWebページに対して、画像比較による差分箇所の検出とHTMLコードの変更による変更箇所の検出を行い、それらを比較することで、意図しないレイアウトの差分であるレイアウト不具合箇所を検出する。評価実験から、レイアウト不具合箇所の発見にかかる時間を削減できた。
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