主催: 電気関係学会九州支部連合会
物体の三次元形状を画像から復元する手法として照度差ステレオ法がある。この手法は,拡散反射面を仮定しており,鏡面反射を起こすような場合,復元誤差を生じる。本研究では八つ以上の光源を用い,その中から三つを選び照度差ステレオ法を用いて表面法線と反射率の値を推定する。三つを選択するすべての組み合わせから得られた複数の反射率について多数決をとることで正しい反射率,表面法線を推定する。複数の光源で照射した場合,鏡面反射を起こす光源は少数に限られ,鏡面反射による誤差の影響を受けた反射率も少なく,誤差の影響のない反射率が多数を占めることを利用している。本手法の有効性をシミュレーションと実験により確認した。