抄録
通常のSA手法では、近傍に一様な摂動確率を与えていた。しかし、不均一な解空間を持つ離散最適化問題を解く場合は、解空間の位相的な特徴を利用することにより、探索をより効率的にできる可能性がある。本研究では、温度Tにおいて近傍vにdeg(v)(-βT/T0)の重み付けをし、これにより摂動確率を決定する。ここでdeg(v)は近傍vの次数、βは実数のパラメータ、T0は初期温度とする。βが正の場合は、次数の小さな近傍へ遷移し易くなる。反対に、負の場合は、次数の大きな近傍へ遷移し易くなる。また、温度Tの低下と共に、遷移確率への位相的な影響は減少し、評価値の影響が増大する。この提案手法の有効性について検証する。