主催: 電気関係学会九州支部連合会
近年,緑内障や糖尿病網膜症等による失明が増加しており、眼底病変の早期発見が望まれている。眼底の診断にはさまざまな計測法があるが、早期発見に有効な生体機能を直接計測する非侵襲で容易な手法は少ない。本研究では、生体機能計測法として血中酸素飽和度に着目し、分光分析による計測を試みた。しかし、生体の眼底では網膜色素上皮のメラニン色素なども波長依存性があり、さらに眼底形状により反射光量が変動すると言う問題がある。本研究ではメラニン色素などの影響をトップハット変換を用いて除去した上で分光分析を行い網膜血中酸素飽和度を計測する手法を提案する。