抄録
spamメール対策において、throttling機能などを使用する対策が存在するが、メールゲートウェイが過負荷になりやすいという問題などが発生する。このような過負荷状態を防ぐにはメールゲートウェイの多重化により負荷を分散するといった方法が考えられる。しかし、単純な負荷分散アルゴリズムではすべてのメールゲートウェイが過負荷に陥るといった危険性がある。本論文では、ホワイトリストの利用に着目してメールを送るメールゲートウェイを決定し、主に通常のメールを処理するメールゲートウェイと主にspamを処理するメールゲートウェイとに多重化することによって負荷分散を行なう手法を提案、実験を行う。