抄録
レートの異なる機器間でデータを互換する際に,サンプリング・レート変換器(Sampling rate converter,以下SRCと略す)を用いる.本研究では,正弦波を生成・利用したフーリエ補間による小規模実現可能なSRCを提案してきた.
しかし,現在の正弦波生成方式では,同期クロックに関連したハードウェア特有のノイズが発生する問題がある.そこで,新たな生成法として,電卓等で三角関数の計算に用いられているCORDIC(Coordinate Rotation Digital Computer)アルゴリズムを検討している.
本発表では,位相計算の近似によるCORDIC回路の小規模化について検討した結果を述べる.