主催: 電気関係学会九州支部連合会
フォトレタッチソフト等で広く用いられる,素朴な補間(共一次線形補間,3次畳み込み補間など)ベースの画像拡大法では,画像の高周波成分が欠落したぼけ(ブラー)のある拡大画像となる.この欠落高周波成分を何らかの方法で推定しボケの生じた画像に補填することで,画像の高解像度化は行われる.本論文では,エッジ特徴に基づく固有空間を用いたBPLPにより欠落高周波成分を推定する方法を提案する.具体的には,BPLPの推定精度がデータを固有空間上で表現した場合の近似精度に起因するものであることに着目し,画像のさまざまなエッジ特徴に対応した複数の固有空間をあらかじめ作成しておくことで推定精度の向上を図った.