抄録
本研究の目的は、交通流シミュレーションにより、一日の交通渋滞予測を行い、渋滞予測結果に基づき信号機の青時間を制御する。このことにより、交通渋滞を緩和し、車の走行効率の向上により燃料費の削減が期待できる。
本研究では、交通流シミュレータ(AIMSUN)上に福岡県博多駅付近の交通状況を再現する道路ネットワークモデルを構築し、実際の交通の流れに近い交通流シミュレーションに成功した。渋滞が予測される地域は日本道路交通情報センターの渋滞情報から見ても、渋滞が発生していることが確認された。また、シミュレーションにより、PSOを用いて最適信号制御について検討し、渋滞が10%~30%緩和されることが示された。