抄録
既存の置き忘れ検知システムは、持ち主と忘れ物の距離が離れることにより検知し、持ち主に通知する。このシステムでは電車等の乗り物に置き忘れた場合、持ち主が置き忘れに気づいても取りに行けないケースが多数である。解決策として、忘れ物側からも音等で周囲に置き忘れを知らせ、持ち主に連絡等をしてもらうのが有効である。しかし、持ち主がすぐに取りに行ける状況では周囲に知らせる必要はなく、かえって迷惑になる事もある。本研究では、加速度センサを用いて持ち主と持ち物の状態を「歩行」、「乗車」、「その他」に分類し、置き忘れの状況を判別する。そして、乗り物での置き忘れの場合は忘れ物側からも音等で周囲に置き忘れを知らせる。