抄録
企業や大学などが、大規模な分散処理環境を構築する際の問題点として資源的コスト、時間的コスト等がある。一方、大学では教育用IT環境として多数のPCからなる教育用PCシステムを有している。そこでこれらの教育用PCシステムを大規模分散処理システムに転用することを提案する。本実験では、ネットブート方式の起動用OSイメージに分散処理プラットフォームであるHadoopを組み込み、動作検証を行った。ネットブート方式で起動した教育用PC1,000台でHadoopを起動し、サンプルプログラムが動作することを確認した。本実験の結果より、既存の教育用PCシステムを活用して大規模分散処理が行えることを確認した。