主催: 電気関係学会九州支部連合会
送電線事故時には,電圧低下が発生し,精密機械,コンピュータシステムの誤動作や停止の原因となる。この対策として筆者らは先に,多重チョッパを介して電解コンデンサを接続した瞬時電圧低下補償装置を提案した。この装置では通常の電圧形インバータと3つのY結線のトランスを用いて補償電圧を注入していたが,補償電圧に零相分の影響によるひずみが生じていた。今回,零相分電圧制御用としてインバータに4レグ目を追加した。この方式による補償電圧ひずみの抑制について検討を行ったので,報告する。