抄録
CO2ガスは、地球温暖化を引き起こすと言われており、環境を守るためにCO2を工学的手法を用いて減少させる研究が様々な研究機関で行われている。一方、カーボンナノチューブ（CNT）は新世代の機能性材料であるが、高性能な効率的な生成方法は確立されていない。もし、地球温暖化の原因物質であるCO2を利用してCNTを形成できれば、環境問題と新機能性物質の創成が同時に可能となる。本研究は、グライディングアーク放電(GA)と誘導型高周波放電(ICP)によりCO2を分解し、そのCだけを取り出して、CNTを作製することを目的としている。本報告では、特にCO2ガスを用いた低圧中ICPによるCO2ガス分解の基礎的な特性を調査した。
