抄録
現在、地球温暖化や畜産廃棄物による環境汚染といった問題が深刻化しており、代替エネルギーの確保や畜産廃棄物の適正処理が求められている。その解決策として有効なのがメタン発酵による処理である。発生したメタンガスはガスエンジンコージェネレーションシステム(以下GECGS)に導入することで有効利用できる。最終的にはGECGSの最適運用方法の確立を目的としている。本論文では、メタン濃度を変化させた場合のGECGSの発電効率、排熱回収効率、総合効率の算出を行った。また、GECGSの導入効果の評価として温室効果ガス排出抑制量の算定を行った。その結果、各種効率の算出及び温室効果ガス排出抑制量(CO2)の算定を行うことができた。