主催: 電気関係学会九州支部連合会
研削加工では、砥粒の分布・形状によって加工物表面の品質や加工精度に大きな影響が生じる。しかし現状として砥粒の計測は人の手で行われており、時間と手間がかかっている。そこで工具の表面画像から、砥粒の評価・解析を自動的に行う画像処理手法を新たに考案した。本手法では、LoG(Laplacian of Gaussian)フィルタを用いて、砥粒を塊状物体として抽出する。抽出された領域に見られる形状やエッジ強度などによって砥粒の選別と分類を行う。砥粒の分布と分類によって、砥粒の評価が可能となる。本手法の有効性を確認するため、評価用工具からの画像を用いて実験してみた結果、砥粒の分布や形状などを定量的に評価できることが分かった。