主催: 電気関係学会九州支部連合会
本研究では、書字に困難を示す児童を対象とした漢字の手書き学習支援システムの開発を行った。漢字の記憶は手の運動を通して強化されるが、書字困難児は書くこと自体に抵抗を持っていることが多い。本システムでは、液晶ペンタブレット上での手書き入力とその評価のフィードバックにより、書字動機を高め、漢字の学習が促進されることを狙っている。書いた漢字は、「とめ」「はね」「はらい」の3つの点画により評価され、点数と間違い箇所の指摘、評価メッセージがフィードバックされる。評価実験では、書字が困難な児童3名を対象に本システムを用いた指導を行った。その結果、児童の書字動機、点画の意識が高まり、指導後の正答率が向上した。