主催: 電気関係学会九州支部連合会
スペクトル包絡のローカルピーク強調を用いる雑音環境音声認識において、従来のローカルピーク強調法はスペクトル包絡の全周波数域の閾値より上をピーク強調するため、過度の強調によるスペクトルの乱れが問題となった。そこで本研究では周波数を低周波数と高周波数軸にわけてその周波数域ごとにローカルピ-ク強調用の閾値を設定する方法と、ローカルピーク強調後に強調したピークにリミッタを適用して過強調を防ぐ方法を提出し、雑音環境数字音声認識に適用して性能を検討した。その結果、周波数2[kHz]から低域と高域で、異なるレベルのリミッタを適用したローカルピーク強調で認識率が向上した。