抄録
様々な交流機器に超電導線を応用する際、交流損失が交流機器の性能に依存するため重要なパラメータとなり、これを正確に評価する必要がある。また実用化において、電流容量を増加させるためにテープは単独ではなく複合導体として使用されることが多い。交流損失は複合するときのテープの配置等によって変化するため、ここでは3枚の種類の違うGdBaCuOコート線材において、SQUID磁力計を用いてテープ面に垂直に磁界を印加したときの磁化損失を評価する。また、理論やFEMによる数値計算行い、配列の違いによる磁化損失の依存性を議論し、最適配置を求める。 本研究はISTECを通じNEDOの委託により実施した。