抄録
屋内において、移動する物体や人の正確な位置を認識できれば、自律移動ロボット、視覚障害者等への経路案内、館内労働者や病院内での患者の位置の把握などへの応用が期待できる。本論文では、オンオフキーイングCDMA方式とTDOA(time difference of arrival)を用いた超音波による測位システムを想定し、CDMA用スペクトル拡散符号としてGold系列およびNFSR直交系列を利用した場合の測位シミュレーションを行う。ここで、各系列を用いた場合の相関受信機の出力特性を評価し、同期点検出能力や測位精度について検討した。