抄録
非負制約付き凸2次計画問題の効率的解法として,Shaらは乗法型更新式を提案した.この更新式には,1)非負制約条件が自動的に満たされる,2)勾配法におけるステップ幅のようなパラメータが存在しない,3)実装が容易である,といった利点がある.しかしながら,その一方で最適解への大域収束性が保証されないという問題もある.そこで著者らは最近,Shaらの乗法型更新式にわずかな修正を加えたものを提案し,最適解への大域収束性を証明した.本発表では,目的関数が凸でない場合に適用可能な乗法型更新式を提案し,停留点への大域収束性を証明する.