抄録
近年、システム障害やソフトウェアの不具合がもたらす経済的、社会的影響は、計り知れないものとなっている。このため、システムの品質確保がより重要視されるようになった。そこで、ソフトウェアの信頼性の向上を目的とした、テスト用コミュニケーション図作成手法を提案する。テスト用コミュニケーション図とは、テストケースとコミュニケーション図を比較し、それらの共通する情報をコミュニケーション図に追記した図のことである。この図を作成することで、テストケースがどこをテストしているかを俯瞰できるようになり、コミュニケーション図、および、テストケースの抜けや不備の発見を支援できる。