抄録
近年、FPGA設計の技術は発展し、回路の複雑化も進んでいる。それに伴い、回路の有用性を検証するためのデバッグが重要となってきているが、従来のロジックアナライザを用いたデバッグ手法では、金銭的・時間的コストが掛かってしまう。そこで、本研究では、通信ソフトウェアと通信ケーブルのみを用いたリモートデバッグ手法を提案する。この手法を実現させることで、ロジックアナライザを必要とせず、FPGA検証の低コスト化や効率化を可能とさせる。さらに、検証したいFPGA回路に、リモートデバッグの回路を組み込むことにより、遠隔操作で簡単に信号の入出力制御やクロック制御、演算結果比較が可能となる。