主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 平成29年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 70
開催地: 琉球大学
開催日: 2017/09/27 - 2017/09/28
本研究では,数値人体モデルを用いた感電時の電流解析手法の計算時間の高速化を目的としている.一般的なCG法を用いて電流解析で得られる大規模連立方程式を解いた場合,計算に時間が大幅にかかってしまうため,一般的に解くのは,困難である.そこで本研究ではより速く計算するために,疎行列格納法の1種であるCRS形式,また、点ヤコビ前処理,IC前処理,SSOR前処理の導入を行う.さらに,ICCG法,SSORCG法において,並列性向上のためのブロック分解を取り入れたブロックICCG法,ブロックSSORCG法も導入し,手法ごとに比較を行う.その結果,16並列まではブロックICCG法が今回用いた手法の中では最も速く計算することのできる手法であることが分かった.