主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 平成29年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 70
開催地: 琉球大学
開催日: 2017/09/27 - 2017/09/28
方向性電磁鋼板を用いた積層鉄芯を含む電気機器の鉄損を低減するためには,磁界解析が有効である.これまで我々は,方向性電磁鋼板を用いた簡易な鉄損計算法として,単相の場合,印加磁界が最大の瞬間の静磁界解析を行い,得られた磁束分布と実測で得られた鉄損曲線を用いて鉄損を計算していたが,この方法では回転磁界による鉄損増加が考慮できない.そこで今回,時間領域で一周期分の静磁界解析を行い,磁束が最大となる瞬間の磁束密度とそれに垂直な成分の最大磁束密度を用いることで,回転磁界を考慮した鉄損計算法を提案する.さらに,バルブ型可飽和リアクトルに適用することにより,従来の鉄損計算法との比較を行った.