主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 72
開催地: 九州工業大学
開催日: 2019/09/27 - 2019/09/28
近年導入が加速している太陽光発電はインバータ連系型の電源であり,同期発電機と異なり慣性を持たないため,電力系統における需給バランスが崩れた際の周波数変動を抑える働きを持たない。こうした電源の増加に伴い系統全体の慣性が低下してきており,周波数変動の増大が懸念される。本稿では,西日本電力系統で観測される系統間動揺である弱制動の広域動揺モードに着目し,系統を二地域に分けて二機系統モデルで表現することで,位相計測装置で取得できる位相情報および潮流情報を用いてそれぞれの発電機群の慣性を推定している。このとき,選択する位相情報によって推定誤差が拡大することを示し,精度よく推定するための選定方法を提示する。