アクティブ光空間通信技術に関する試作と通信実験

抄録

「戦略的情報通信研究開発推進事業（SCOPE）」資金を活用してアクティブ光空間通信システムの光学系制御技術の有効性検証を行った。最初に、ボイスコイルモータとポジショニングフォトダイオードを搭載することにより初期調整が容易な双軸アクティブ光空間通信装置を設計・試作した。ガウシアンビーム光学の原理を適用し到達レーザ光の着地点を Distributed Photodiode Arrayを用いて推定する手法を提案した。最後に、双軸アクティブ光空間通信装置プロトタイプを用いて通信実験を行い伝送信号品質を評価した。その結果、1550nm赤外線レーザを用いた1Gbpsブロードバンド光空間通信をビットエラーレート10の-11乗以下の高品質で実現した。