電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
2022年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第75回連合大会)講演論文集
セッションID: 05-2A-12
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過渡応答測定を用いたGaN HEMTトラップ時定数のドレイン電圧依存性の検討
*東島 拓海加地 大樹大石 敏之大塚 友絢山口 裕太郎津留 正臣山中 宏治
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抄録

窒化ガリウム(GaN)半導体は絶縁破壊電界が高く、電子移動度が高いなどの優れた材料物性を持つ。このため、GaN高電子移動度トランジスタ(HEMT)は、情報伝送、センシングなどの分野に使われる高出力高周波増幅器として実用化されている。しかし、低周波の特性に影響を与えるトラップの解明が重要な課題である。今回、過渡応答特性のドレイン電圧依存性を測定し、先行研究である小信号二端子対回路網(アドミッタンス(Y))パラメータと比較しトラップを評価した。今回測定した条件において、終点のバイアスで測定したY22虚部から算出したトラップの時定数と良い相関があった。今回の過渡応答では、GaN層中のFeトラップを観察していると考えられる。

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© 2022 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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