主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2023年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 76
開催地: 崇城大学
開催日: 2023/09/07 - 2023/09/08
近年、モバイル通信によるトラフィック量は著しい増加を続けている。そのため、無線通信の大容量化は喫緊の課題である。これを実現する手段として、周波数が0.1~3THzのテラヘルツ波の利用が期待されている。しかし、テラヘルツ波は大気中の減衰が大きく、また、その直進性の高さから広範囲で通信することが困難であるため、出力の増大とビームステアリング技術が必要となる。我々は、アンテナとUTC-PDをアレー化した送信器を作製し、テラヘルツ波の出力の増大とビームステアリングを行うことを可能にした。今回、この送信器を使用し300GHz帯のテラヘルツ波による伝送実験を行い、データ伝送が可能であることを確認したので報告する。