主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2023年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 76
開催地: 崇城大学
開催日: 2023/09/07 - 2023/09/08
現在,GISの部分放電(PD)診断としてPD放射電磁波を利用したUHF法が使用されている。PD放射電磁波はPD電流に起因するため,PD電流メカニズムの解明が重要である。筆者らはこれまでにPD電流波形をピコ秒オーダの分解能で測定し,波形形成メカニズムを検討してきた。その結果,立ち上がり時間は臨界電界領域内の電子の移動時間に関係していることを示した。本論文では印加電圧が変化した場合の波形形状の変化の基礎検討として、同一電極で印加電圧が異なった場合の波形変化、即ち電流の時間変化を電離により形成される正イオンや付着による負イオンの影響は無視して、衝突電離による電子の増倍個数と移動に基づき検討した。