大日本窯業協會雑誌
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アルミ酸カルシウムの研究 (第5報)
X線的研究
近藤 清治山内 俊吉
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1934 年 42 巻 497 号 p. 313-322

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抄録

1 アルミ酸カルシウムの研究 (第2報) 微構造の觀測と同一なる試料及5CaO・3Al2O3の等方性安定結晶を用ひてX線粉末寫眞を撮り4種アルミ酸カルシウムのX線的尺度を決定せり。
2 試料は純粹にして遊離石灰及遊離アルミナの存在を示さず各異なるdhklを與へたり。 即ち3CaO・Al2O3は3.138(m), 2.682(v, s) 1.903(s), 1.820(m), 5CaO・3Al2O3は4.805(m), 2.670(v. s), 2.432(s), 2.176(v. s), 1.936(v. s), CaO・Al2O3は2.951(v. s), 2.512(s), 2.387(s), 2.176(m), 1.931(m), 1.843(s), 3CaO・5Al2O3は4.457(m), 3.877(m), 3.635(w), 3.505(v. s), 2.880(m), 2.605(v. s), 2.195(m), 2.059(s), 1.822(s) なるdlklを特徴とす。
3 實驗結果をHarrington及Solacoluの3CaO・Al2O3及5CaO・Al2O3に關する研究と比較するにHarringtonの數字とはd=2.70以上に於て符合せざる所あるもSolacoluの結果とは比較的善く一致せり。

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© The Ceramic Society of Japan
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