窯業協會誌
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強磁性金属酸化物 (フェライト)
鈴木 弘毅
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1960 年 68 巻 776 号 p. C271-C276

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抄録

近年における強磁性理論の目覚ましい発展と相呼応するごとく強磁性金属化合物, 特にフェライトの応用研究は果しなく拡大され, 使用周波数も既にマイクロ波を包含し, さらにミリ波を指向しつつある. この間に幾多の優れた新材料が登場してエレクトロニクス技術推進の一翼を担ってきた. しかしながら製造法に関する基礎資料に眼を転ずれば, 今さらながら未開拓の分野の広大さに驚ろかされる. 製造技術向上のための道標たるべき相平衡, 熱力学, 反応速度などの面で, 向後飛躍的な研究開発が望まれる.
本稿では, 現在実用されているフェライトを通観しながら, フェライトの特質, 製造法, 製造化学の問題などについて簡単な解説を試みた.

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© The Ceramic Society of Japan
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