Journal of Chemical Software
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研究論文
JAVA言語を用いた有限境界条件下での電気化学測定の可視化と電気化学教育への応用(2)
城石 英伸庄司 俊史野村 知生時田 澄男金子 正夫
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2002 年 8 巻 2 号 p. 41-46

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抄録
機能性分子分散高分子膜被覆電極(Figure 1)などの有限境界条件下において、電極と機能性分子の反応速度を考慮しながら電気化学測定をシミュレートするプログラムをJAVA言語を用いて作成した。このプログラムでは,サイクリックボルタモグラムおよび,ポテンシャルステップ時における時間電流曲線(および電荷伝播率),電極近傍の濃度分布の時間変化をシミュレートすることができる。また,シミュレート結果はテキストボックス内に数値と表示され,クリップボードを介して他のソフトに転送することが可能である。CVにおいて交換電流密度が減少すると、アノードピークとカソードピークのポテンシャル差は増大し、ピーク電流値は減少した(Figure 4(a))。また、コットレルプロットにおいて、交換電流密度が減少すると初期の電流値が減少した(Figure 4(b))。このプログラムはHTML文書中に組み込むことにより電気化学の動的なテキストとして活用できる(Figure 2)。
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© 2002 化学ソフトウェア学会
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