大麻の異同識別へのクラスター分析の応用を検討した。大麻は、最近覚せい剤に変わる薬物として増加する傾向にあり、大きな社会問題となっている。そして、それらがどこで購入されたか、同一の販売者から売られた物かどうか等の購入経路を判明する必要が生じている。試料は平成6年11月に愛知県で押収された43資料をガスクロマトグラフ法 (GC) 及びガスクロマトグラフ質量分析法 (GC-MS) で測定し、得られた測定結果をパーソナルコンピュータを用いクラスター分析を行った。その結果をデンドログラムで表現し、資料間の類似性を推定した。