ジオシンセティックス論文集
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論文
ジオグリッドを用いた曲管部軽量スラスト防護工法の耐震性の検討
河端 俊典澤田 豊毛利 栄征泉 明良有吉 充平井 貴雄斉藤 喜久雄
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2008 年 23 巻 p. 133-138

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抄録
圧力管曲管部に発生するスラスト力に対して,一般的にコンクリートブロックが曲管部に打設される.しかしながら,地震時にコンクリートブロックが曲管部の大きな変位や,隣接管の離脱などを生じさせることが報告されている.その対策として,著者らはジオグリッドを用いた軽量スラスト防護工法を提案し,これまでに,水平載荷実験や実規模実験,数値解析などを行い,当提案工法がスラスト防護工法として十分有効であることが明らかとなった.しかしながら,当提案工法の耐震性は明らかにされていない.そこで本研究では,当提案工法の地震時挙動を明らかにし,耐震性を検討するために振動台実験を行った.実験結果から,液状化地盤において,曲管部に当工法を用いた場合,管の水平移動量が抑制され,また曲管部の離脱が抑制されることが確認された.
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© 2008 国際ジオシンセティックス学会 日本支部
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