ジオシンセティックス論文集
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論文
現代版土のう工法としてのD·BOX 工法とその局所圧密効果および振動低減効果
松岡 元山本 春行野本 太
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2010 年 25 巻 p. 19-26

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抄録
D·BOX 工法とは、「土のう」を現代の地盤対策施工技術として活用できるように開発された工法であり、もはや「土のう」と呼べないほど進化しているためD·BOX(Divided Box)と名付けた。ここでは、砕石入りのD·BOX が透水層としても働き、最も強度を必要とする直下の軟弱地盤を局所的に3 次元“圧力球根”状に圧密·強化し、1次元圧密(全面載荷)の場合と比べて短期間に小さい沈下量で収束させる状況を3 次元弾性圧密FE解析結果と沼地でのD·BOX 上の載荷試験結果より説明した。さらに、D·BOX が振動エネルギーを袋に包まれた土粒子間の摩擦熱エネルギーとして消散させる高減衰の減振装置としての機能を果し交通振動を低減させる効果(地震動についても多数の証言有り)について、振動実験結果と最新の道路施工での振動計測事例より示す。
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© 2010 国際ジオシンセティックス学会 日本支部
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