2010 年 25 巻 p. 91-98
神戸空港埋立池では,周辺海域で採取された浚渫土を用いた埋め立て工事が行われている.現在までに相当量の浚渫土が投入されており,所定の浚渫土量を所定の期間内に受け入れるためには浚渫土の減容化が必要となっている.また,減容化対策後も追加して浚渫土砂を受け入れる可能性が残されていることから,早急に減溶化(圧密促進)が可能な工法を適用する必要性が生じた.そこで本研究では,まず初めにXRD(X線回折),ベンダーエレメント試験等の各種室内土質試験を駆使して浚渫土の物理・化学的性質や力学的性質を詳細に調べた上で,凝集剤および圧密促進工法に用いられるプラスチックボードドレーン(PBD)材の排水性能について詳細に検討した.