本研究では,繊維材で補強された流動化処理土に最近開発された固化材を用いた場合に,繊維材混合流動化処理土のせん断特性に及ぼす影響を検討する。実験は,新たに開発された固化材(特殊土用セメント固化材)を固化材添加量40,60,80,100 kg/m3 で添加した繊維材混合流動化処理土に対し圧密非排水三軸圧縮試験を,49,98,196 kPa の等方応力条件下で行った。実験結果から,従来の一般軟弱土用セメント系固化材及び特殊土用セメント系固化材による繊維材混合流動化処理土の強度・変形特性を比較・検討し,固化材添加量の違いによるせん断特性に及ぼす影響を検討した。