抄録
斜面の安全率算定法の歴史は古く,1930年代にFellenius法が提案されてから,現在までに様々な方法が提案 されている.実務ではすべり線を円弧と仮定して安全率を求めるのが一般的であるが,複雑な地層を有する地 盤,弱層を有する地盤,補強材配置等によりすべり線を円弧と仮定するのが必ずしも安全側とは言えない場合 がある.本研究では,ジオシンセティックス補強斜面を対象として,Spencer法による力の釣り合いに基づいた 非円弧すべり線探索法を用いた安全率算定法を示す.提案法の妥当性の検証のため,安全率が既知の無補強斜 面モデルに対して提案法を適用し,算定結果の比較を行う.