2020 年 35 巻 p. 7-14
ジオセルを用いた工法は,セル内に充填する地盤材料を拘束することによる支持力増加や版状に形成されたジオセルによる応力分散効果が期待できることから,近年では様々な場所への利用が検討されている.しかし,ジオセルによる補強効果は,ジオセルの材料条件(セル高さやセル面積等)により発揮できる効果は異なる.設計方法等を検討していくためにも,ジオセルの材料条件が補強効果に及ぼす影響やその影響度を把握することは重要である.そこで本研究では,ジオセルの高さ,セル面積,展開面積を変化させた模型地盤を作製し,室内載荷試験により得られた結果から補強効果に関する推定式を求め,各材料条件が補強効果に及ぼす影響度について考察を行った.