幅1.0 m×長さ1.5 mの不織布から切り取った40 mm×40 mmの供試体620枚に対して,単位面積質量,初期厚さおよび初期間隙比の不均一性について検討した.単位面積質量の分布から,不織布の透水性を評価する際の重要なパラメータである初期間隙比の分布を予測できる可能性が示唆されることを示した.次に,初期間隙比の正規分布を考慮して抽出した15枚の供試体に対して,段階載荷圧縮試験を実施した.各載荷段階における間隙比を正規分布と仮定して,圧縮過程における間隙比の信頼区間を求めた.さらに,620枚の初期間隙比の分布に対して,圧縮過程における不織布全体のeの分布状態の変化を視覚的に示した.