本研究の目的は太陽光発電ベースマット工法における支柱の支持性能を実物大実験により確認し,設計に反映させることである.太陽光発電ベースマット工法(以下PVベースマット工法)とは法面へ太陽光発電システムを設置する場合に従来使用している杭基礎やコンクリートブロック基礎の代わりに採用する工法である.PVベースマット工法は布製型枠という化学繊維の袋体にモルタルを注入することで太陽光発電システムの基礎を構築できるため,従来工法と比較して簡易に基礎を構築することが可能になる.実験により支柱への静的載荷試験による耐荷重の設定を確認することができた.