ジオテキスタイルシンポジウム発表論文集
Print ISSN : 0913-7882
スパンボンド不織布のクリープ特性
三木 博史林 義之永野 豊山田 知正中野 正己高砂 武彦高橋 修三志藤 日出夫
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1989 年 4 巻 p. 6-12

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抄録

ピン拘束法を用いてスパンボンド不織布のクリープ特性を調べた。試料幅は20cmとし、これにピンをとりつけた軽量のロッドを複数とりつけ、試料の幅方向の収縮を防止するよう工夫した。試験温度は20plusmn;2℃に保った。
試験結果によると、スパンボンド不織布のクリープ特性は材質に大きく左右されることがわかった。ポリプロピレン製の不織布では、載荷荷重が引張破断強さの10~20%を超えるとクリープ変形が急増するのに対し、ポリエステル製の不織布では、載荷荷重が引張破断強さの60%の範囲では、クリープ変形がそれほど顕著には生じないことが明らかになった。

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© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
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