ピン拘束法を用いてスパンボンド不織布のクリープ特性を調べた。試料幅は20cmとし、これにピンをとりつけた軽量のロッドを複数とりつけ、試料の幅方向の収縮を防止するよう工夫した。試験温度は20plusmn;2℃に保った。
試験結果によると、スパンボンド不織布のクリープ特性は材質に大きく左右されることがわかった。ポリプロピレン製の不織布では、載荷荷重が引張破断強さの10~20%を超えるとクリープ変形が急増するのに対し、ポリエステル製の不織布では、載荷荷重が引張破断強さの60%の範囲では、クリープ変形がそれほど顕著には生じないことが明らかになった。