ジオテキスタイルシンポジウム発表論文集
Print ISSN : 0913-7882
連続長繊維を用いた補強土壁で補強された大型模型盛土の降雨実験
久楽 勝行三木 博史堀家 茂一石崎 英夫高野 洋一藤木 広一
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1989 年 4 巻 p. 82-88

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抄録

連続長繊維を使った補強土を用いて擁壁を築造し盛土補強を行う工法について、高さ5mの実物大模型盛土を使って降雨実験を行い、降雨条件下における補強盛土の挙動を調べた。本研究では、補強土壁壁面の浸食状況を調べるとともに、補強盛土の安定解析を行って、降雨時における補強盛土の安定性について検討してみた。
実験の結果、補強土壁は降雨による浸食に対して十分に抵抗することが明らかになった。また補強土壁を用いた盛土の安定性の評価は、補強土壁の厚みが薄い場合には円弧すべり法を用いて行い、また壁厚が十分大きい場合には通常のコンクリート製もたれ擁壁としての安定計算手法を用いるのが妥当であるという結果が得られた。

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© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
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