ジオシンセティックス論文集
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補強土構造物の安定性を目的としたラチェット機能付きプレストレス維持装置
夏木 敏宏加藤 鉄弘北野 靖行篠田 昌弘山本 俊太龍岡 文夫
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2000 年 15 巻 p. 294-301

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抄録

変形に対して厳しい基準が設けてある構造物には、主に土構造物ではなく鉄筋コンクリート(RC)構造物が採用されている。これは、土構造物がRC構造物に対して強度、剛性が低く変形しやすいといった欠点をもつからである。しかし、補強土構造物にはその靭性のため、杭基礎を省略できるといった長所もある。上記の欠点を改善するために、補強盛土設置してあるタイロッドを利用しプレロードとプレストレスを加えるプレローディド・プレストレスト(PL・PS)補強土工法が発案された。本研究ではPL・PS補強盛土の耐震性を向上させるために、タイロッドにラチェット付きプレストレス維持装置を設置し加振中のプレストレスの維持と盛土の体積膨張阻止について検討した。この装置を検定した結果、上記の条件を満たすことを確認した。

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© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
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