2003 年 18 巻 p. 201-206
建設副産物である建設汚泥については,土質改良等により埋め戻し材料や盛土材料への活用が図られているが,全国的な利用率は約40%程度であり,より新しい積極的な有効利用が求められている.そこで,脱水及び流動化した建設汚泥にジオシンセティックスを用い,曲げ剛性を有する地盤補強材としての利用を考えた.さらに,セメント固化材使用時における六価クロム溶出対策についても検討を行った.本論文では,地盤補強材としての曲げ剛性評価試験と支持力特性を把握するための平板載荷試験,六価クロム対応型還元剤の性能評価試験などの結果を報告する.