脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
的確なCEA : 的確な外科手技と危険回避(手術手技・周術期管理)
宝金 清博
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2003 年 12 巻 1 号 p. 16-24

詳細
抄録
内頸動脈血栓内膜剥離術(CEA)は,evidenceに基づいた外科治療の代表的なものである.外科治療にあたっては,適応,外科解剖,手術手順,危険回避のためのさまざまな知識と工夫が必要である.頸動脈へのアプローチでは,的確な表面解剖の知識,頸動脈に至るまでの神経,血管の走行,機能に関して十分な知識が必要である.顕微鏡下に内膜剥離を行うが,内シャントチューブは,実際に入れるか入れないかは別として,その知識と技術を修得し,その扱いが完全にできるようにしておくことは,本手術を安全に行うためには必須である.CEAは,的確に行うことにより,高い安全性が保障されているが,逆に,少しでも適応,術前検査,手術手技,危険回避の知識に関して不十分な点があると,大きな合併症を引き起こすものである.危険回避の方法あるいは不測の事態に対する対処に関しても,十分な対策をsimulateしておくことが重要である.
著者関連情報
© 2003 日本脳神経外科コングレス

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top